【活動報告】1
2022年11月30日から12月5日に台湾・台南の國立成功大学で行われた 第27回 TAAI2022へ山西准教授が,松下研究室の大学院生山本京佳さんと一緒に参加してきました.
今回の成果は科研費JP22K00803に関連したテーマで,前提知識が不足している人の学習支援に必要な知識間の相互関係を因子分解技術を用いて獲得する方法について発表しました.
Session-A7: Visualization and Recommendation
Session Chair: Prof. Jenq-Haur Wang
Time: Dec. 03, 10:40 – 12:00
Room: B01
A7-1. Visualization of the relationship between lectures and laboratories using SSNMF
Kyoka Yamamoto (Kansai University)*;
Ryosuke Yamanishi (Kansai University);
Mitsunori Matsushita (Kansai University)
昔から親交のある台湾の先生方と久しぶりに対面でお会いして,国際会議での共同でのワークショップの企画や日台の学生交流についての打ち合わせなどを行いました.また,発表時に座長をしてくださった先生はも国際会議で12月末に来日され,その場で今後の共同研究の可能性について議論するという新しい研究ネットワークが構成されつつあります.
世界のrebootを感じました.
TAAI(Technologies and Applications of Artificial Intelligence )
1995年にはじまり毎年開催される人工知能に関する主要な会議で,台湾のAIコミュニティで高い評価を得ている会議シリーズ.今年は日本から10名以上の研究者が参加しました.交流活動を通じAI研究の力と国際的な知名度の向上が期待されています.
【活動報告】2
2022年12月27日に開催された 第176回データベースシステム研究発表会で山西准教授が招待講演を行いました.
科研費JP20K12130に関連してこれまで進めてきたストーリーコンテンツにおける「これまでのあらすじ」についての分析結果や,ウェブ上のファン同士のやりとりから歌詞の解釈を発見する試みについて講演しました.どちらも,エンターテインメントとして楽しまれていて,普段何気なく感動しているコンテンツに対しての処理を目指しています.
2022.12.27(火)14:55-15:40 招待講演
山西 良典(関西大学総合情報学部)
データに潜む「おもしろい」の活用にむけて
エンターテイメントには、人間が「おもしろい」と感じる様々な秘密が潜んでいると考えられます。本講演では、エンターテイメントコンテンツのデータを分析することで面白さのエッセンスを明らかにし、それらを他ドメインへ適用を狙う試みについて紹介します。
【活動報告】3
科研費JP20K02642に関連して,KES2022で発表したApplying Existing Datasets as a Pseudo Corpus for Sentiment Representation on Social Mediaの展開として,情報分類を実施していました.これは,4回生の竹元亨舟君が主に取り組んでくれています.
提案手法は,複数の既存データセットへの尤度分布によってソーシャルメディア上のコメントの性質を表現しています.そして,この性質表現をもとに大量のコメントを教師なしクラスタリングで分類します.既存データセットへの尤度分布によって意味づけされたクラスタが構成されることで,ソーシャルメディアに対して直接のラベリングを行わずとも意味をもったデータ分類を実現することを目指しています.
クラスタリングした結果を見てみると,単語分散表現モデルを直接利用してクラスタリングした結果は同一のトピックで構成されるクラスタが多かったのに対して,提案手法でクラスタリングした結果はトピックよりもニュアンスや表現形式での類似性によるクラスタが構成されていることが確認できました.このようなクラスタリング結果はテキストの内部を直接見ることなく,例えば誹謗中傷などの表現が多く含まれるソーシャルメディア上のコメントを見ることを避けられるなどウェブ上でのコミュニケーションにおける問題点を解決する上でも貢献が期待されます.
MEET THE TEAM
12月23日(金)CCCA-LABメンバーの親睦を図るクリスマス懇親会が開催されました。
大阪に珍しく降った雪でホワイトクリスマス
「ピザとケーキとゲーム」で大いに楽しみ,良い年を迎える元気を蓄えました!
TEXT エンピツ舎