山西良典:漫画・アニメの「創り方」と「楽しみ方」のアーカイブのためのコンテンツ処理技術の開発,立命館大学ARC日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点 国際共同研究,研究代表者,2021

本研究では,世界で現代の日本を代表する文化として認知されるまでになった漫画・アニメを対象として,創作者の技術や明文化されていない知識と享受者の楽しみ方そのものをデジタルデータとしてアーカイブすることを目指す.本研究課題を実施するために,マルチメディア処理技術を専門とする代表者に様々な専門領域(コンピュータグラフィクス:CG,言語処理,インタラクション分析,インタフェース)の国内外の研究者と産業界からの実務家,そして現役の漫画家をメンバーとした産学芸の国際共同チームで開発に取り組む.2021年度は,1)【創り方・楽しみ方】ストーリーダイナミクスの分析,2)【創り方】CGと作画でのアニメ特性の分析,3)【楽しみ方】ストーリー展開とSNS情報の関連分析,を研究目標として設定し,漫画・アニメの創り方や楽しみ方の特性に対して多角的にアプローチする.これらの結果は,その後,国際的に漫画・アニメを文化資源と発信していく上での基礎的な知識・技術となるだけでなく,産業的な応用からの経済面での波及効果も期待される.