Laboratory of Content-oriented Computational Culture & Arts

関西大学総合情報学部 文化芸術計算機科学研究室

Call for Members 2024

2020年に創設され,現在,1名の博士1年,9名の修士2年,4名の修士1年,25名の学部生で研究活動しています.合計39人!!本研究室では,世界を楽しくするための知見の究明や技術の開発に取り組んでいます.2024年度には、この活動を継承し,更に発展させていくメンバーを募集します!

本ページの構成
・本研究室の採用プロセス
・研究室での取り組み紹介
・研究室選択のポイント

なお,これ以外に本研究室での活動の様子や講義との関わりなどについては,以下のページでも紹介しています.

https://ccca-lab.net/for_students


本研究室の採用プロセス

本研究室では,2025年度配属の新メンバーは,以下のプロセスで採用します.

  1. 研究室専用オフィスアワー(予約制)へ参加
  2. 課題&申請提出
  3. 面談(必要な場合)

研究室専用オフィスアワー

本年度は以下の日時を予定しています.

9月26日(木) 1045〜1130 TK316
9月26日(木) 1615〜1700 K棟多目的室
9月26日(木) 1715〜1800 K棟多目的室
10月9日(水) 1215〜1300 K棟多目的室
10月10日(木) 1045〜1130 TK316
10月10日(木) 1145〜1230 K棟多目的室
10月10日(木) 1615〜1700 TK316
10月11日(金) 1045〜1130 C棟TC305
10月11日(金) 1145〜1230 C棟TC305

https://airrsv.net/cccalab2020/calendar

※【日時】2024年10月3日(木)午前 0:00ごろ ~ 午前 8:00ごろまでは,予約システムが使えません.

場所はK棟にて,3階TK316か3階多目的室を予定しています.
人数が多い場合には,違う部屋を用意することがあります.その場合,前日に登録アドレスにメールで場所の連絡をします.

課題&申請提出

研究室専用オフィスアワーに参加した学生に,予約時の登録メールアドレス宛で課題内容と提出フォームを送付します.必ず,常に確認するメールアドレスを登録ください.

面談(必要な場合)

毎年,オフィスアワー期間の最終日に,本研究室志望者以外も含めた相談会を実施しています.本年度は,10月15日の5コマ目以降で開催する予定です.

合同オフィスアワー

10月2日に開催予定の合同オフィスアワーに,本研究室も出展します.学生が主体となって,これまでの研究成果を紹介したり,研究室選択への悩みの相談などに対応します.教員不在で対応しますので,ぜひ,「聞きにくい本当のところ」とかも聞いてみてください.

ただし,こちらへの参加は上記の研究室専用オフィスアワーとは異なりますので,配属を希望する学生は必ず上記の研究室専用オフィスアワーに参加ください

また,どうしてもオフィスアワー時間が合わない場合などは,私の個人メールアドレス ryama [at] kansai-u.ac.jpまで連絡ください.件名は「オフィスアワーについて」としてください.36時間以内に返信します.

研究室での取り組み紹介

研究指導の方針

本研究室では,教員と学生は「プロデューサ」と「アーティスト」のような関係で各自最善を尽くして研究に取り組みます.研究課題に必要となる基礎的な知識や技術については,教員から提供します.一方で,現代の文化や芸術の中心にいる学生の感性を最大限にリスペクトし,研究の方向性等については対等な立場で議論していきます.学生は各自最善を尽くして,プロジェクトリーダーとして研究課題に取り組みます.

学外での多数の受賞実績

多くの学生が学外発表し,受賞しています.
受賞ニュースはこちら
過去3年(2024年9月まで)で,36件の受賞ニュースのうち13件(36.1%)が本研究室の受賞です.本物の実績(ガクチカ)を身につけるための研究活動を行っています.

2020年度以降に総合情報学部の学生と一緒に取り組んできた研究プロジェクト一覧

研究プロジェクト名とそのプロジェクトリーダーは,以下のURLから確認できます.

https://ccca-lab.net/project/projects2020-present

ECシンポジウム2024で発表した最新の研究成果に関するプロモーション動画

修士学生による代表的な研究プロジェクト


3年生春学期の取り組み方

専門演習がどのようにして始まるのか,どのように専門知識を身に着けていくのかについては特に多くの学生が気にかける点であると考えます.本研究室では,研究初期には「基礎」と「自己認識」を「成功体験」を通して身につけます.具体的には,以下のようなことに取り組みます.

  1. 興味をもつコンテンツなどについて関連する論文を読むことで,その世界での「当たり前」を知ります
    • 論文の探し方を学びます
    • 企画の立案の仕方を学びます
    • 基礎知識・技術について知ります:この時点では,「理解」できなくても構いません
  2. どのような研究でも必要となる論理的思考を身につけるために以下を学びます
    • 命題論理推論
    • 情報表現モデル化
    • 知能とは,学習とは
  3. 各自の興味を研究として昇華させるためのミーティングを実施します
    • コンテンツの特性の明確化
    • ユーザ・エクスペリエンスのデザイン
    • 学術的な新規性と有用性の調査
    • 知的好奇心の自己認識
  4. 研究テーマの立案コンセプトや学んだ基礎知識・技術を他者へ共有
    • プレゼンテーションの経験を積む
    • メモのとり方建設的な議論の方法を学ぶ
    • 電子コミュニケーションツールの利用
  5. 研究報告の書き方を学ぶ
    • 一般的な科学技術文書の書き方
    • funとinterestingの共存した文書の書き方

3年生の春学期には,その後のインターン応募や就職活動などで必須となる文書執筆や対話によるコミュニケーション能力,そしてそれらの根底に必要となる「自分自身が自信をもって話すことができる社会的に認められる素材」を身に着けます.3年生の秋学期には,自分自身のキャリアを考えなければならないタイミングがやってきます.この時に,自分自身の能力を客観的に見て様々な方向性を検討できるようにするための知識や経験を積みます.

その他の研究室での活動紹介


研究室選択のポイント

「〜系」という謎のカテゴリ

講義科目には,「〜系」といった区分があります.しかし,この「〜系」という謎のカテゴリには惑わされずに研究室を選択してもらいたいです.例えば,コンピューティング系と呼ばれる科目の中には,セキュリティやネットワークなどもあればインタフェースや機械学習などの分野が含まれています.しかし,いわゆる計算機科学分野では,これらはすべて異なる研究分野・専門性として扱われることになります.例えば,学部の外(就職活動など)で,「自分はコンピューティング系で〜」という説明をしても相手には専門性は伝わりません.また,教員や研究室には「〜系」という区分は正式にはありません「〜系」という言葉に惑わされずに,自分自身で各研究室の専門性や研究室活動を通して学べること,成長のデザインを考えてもらいたいです.

本研究室を例に挙げれば,「何系の知識や技術が必要ですか?」と問われれば最も適切な回答は「すべて」となります.芸術や文化を扱う上では,メディアクリエイティブに関わる知識や技術も必要ですし,それらが社会でどのように評価されているのかといった社会科学的なアプローチも必要となります.また,人間の感性を分析するためには,基礎的な心理に関わる知識や実験に関わる知見も必要でしょう,当然ながら,これらの知見を統合してシステムを開発したり,客観的な分析を行うためには計算機科学の知識や技術も必要になります.短絡的に「〜系の研究をする」と選択するのではなく,これまでに複数の「〜系」とカテゴライズされた異なる分野の知識や技術を学んできた自分自身の可能性を信じて,自らの知的好奇心を深く考えて取り組む課題を想像・創造してもらいたいです.

専門性と研究室運営

各教員は,その専門分野の専門家です.多くの教員は,自らの専門性をもとにして社会や学術分野の発展に寄与するための研究活動を行っています.研究には,「新規性」「有用性」「信頼性」が求められるため,多くの研究活動は世界で最も新しい知識や技術を発見,開発していることになります.高等教育機関である大学では,教員と共に研究活動に取り組むことで,その専門分野における「最新の成果」を創り出すとともに,そのための方法論や基礎知識を学ぶ機会が得られます.このために,多くの先生は研究室の中での学生の研究への取り組みをデザインしているはずです.専門性によって適切なアプローチも変わりますし,同じ分野であっても教員のパーソナリティや経験などの違いによって異なる研究室運営がされています.どのような専門性を学ぶのかと同様に,どのようなポリシーで運営されている研究室で学ぶのかも今後のキャリアプランにおいて非常に重要な意思決定のポイントになります.

研究と教育に関する社会的評価

研究者の研究能力は査読つき論文誌・国際会議論文で評価され,学生との共著でこれらの論文を発表していることが教育能力としてみなされることが多いです:分野によっては,コンテストへの入賞などがこれらと同等に評価されることもあります.また,外部競争的資金の獲得状況なども研究者の研究能力として評価されます.学生が社会的に評価される研究成果を出せるような研究指導と,その活動を活性化させるための研究資金の獲得に努めていきます.


以下の研究成果も多くが学生との共同での取り組みです.また,本研究室では,学生に教えるだけでなく教員自身もプロジェクトリーダーとして個別にも研究を実施しており,対等な立場で一緒に世界をおもしろくするための研究活動に取り組んでいます.
https://ccca-lab.net/publications