米田美優:なきごえを あげた!しかしタイプはわからなかった!,情報処理学会ECシンポジウム2026,2026年9月

はじめに

修士2年生の米田美優です.

2026年9月1-3日に京都産業大学にて開催された”” 情報処理学会ECシンポジウム2026に参加し,”なきごえを あげた!しかしタイプはわからなかった!” という表題にて,ポケットモンスターシリーズに登場する架空生物・ポケモンの鳴き声の分析結果について発表しました.

また,本研究は対話発表賞を受賞しました.

研究概要

本研究では,「ポケットモンスター(通称 ポケモン)」が持つ視覚的・設定的属性と,ゲーム内における「鳴き声」(音響的特徴)の関係性を分析しました.具体的には,1,025種類の鳴き声から音響特徴量(MFCC)を抽出し,主成分分析による次元削減を用いて類似度マップを構築しました.

鳴き声マップの定性的分析から世代ごとの分布の変遷や,物理的属性(高さ・重さ),図鑑説明文のキーワード(「電気」「炎」など)に基づく音響的な偏りを確認し,3 つの仮説を導出しました.導出した仮説についての統計的な検証を通して,以下の知見が得られました.

• ポケモンが進化すると鳴き声は太く,低くなる

• 登場年代が新しいポケモンほど,マップ上で広く分布する

• ポケモンのビジュアルが短く太い体型ほど鳴き声が低く,細長い体型ほど鳴き声が高い

本研究を通し,現実世界の物理法則や認知バイアスが架空生物のサウンドデザインにどのように反映されているかを検証し,クリエイタの暗黙知の表出を考察しました.

謝辞

本稿では,情報源として Pok´eAPI を利用しました.また,本稿で分析対象としている「ポケットモンスター」に関わるキャラクタの名称,音声,画像等は,任天堂株式会社,株式会社クリーチャーズ,株式会社ゲームフリーク,株式会社ポケモンに帰属します.記して謝意を表します.

口頭発表およびにポスターセッション時など,本研究について議論・意見・アドバイスをくださった全ての皆様に感謝いたします.ありがとうございました.

また,他の参加者の皆様のご研究も興味深いものばかりで,大変有意義な時間を過ごすことができました.ありがとうございました.