WHAT WE DO on April 2022

  • 【研究活動報告】山西良典准教授が【クリエイターと技術の共進化について語る~AI研究の観点から読み解くプロジェクトセカイ~】に登壇
  • 【2022年度 専門演習開始】3年生の新メンバー12名が研究をスタート
  • CCCA -Lab 2021メンバーによる,現在進行中の研究テーマの概要紹介(最終回)

【研究活動報告】山西良典准教授が【クリエイターと技術の共進化について語る~AI研究の観点から読み解くプロジェクトセカイ~】に登壇

2022年3月29日(火)山西良典准教授が以下のイベントに登壇し,音楽ゲームと人工知能技術の共進化についてこれまでの様々な業種との産学連携の経験をもとに講演しました.

クリエイターと技術の共進化について語る~AI研究の観点から読み解くプロジェクトセカイ~

【登壇者】
伊藤 寛起氏( 株式会社Colorful Palette エンジニアマネージャー )
山西 良典( 関西大学 総合情報学部 准教授 )
【開催日時】 2022年3月29日(火) 19:00~20:30
【場所】オンライン開催


本講演では,人工知能技術の進化の概略のあと,「音楽ゲーム」という「音楽」と「ゲーム」という2種類の異なるエンターテインメントコンテンツの組み合わせについて,研究の文脈で読み解きました.また,立命館大学の辻野雄大先生と進めてきた音楽ゲームに関する人工知能技術の研究の紹介をしました.


対談のお相手は,音楽ゲーム「プロジェクトセカイ」で有名なColorful Paletteの方ということもあり,プロジェクトセカイの特徴でもあるストーリーコンテンツの部分にも焦点をあてて,「コミック工学」の研究分野での最新の研究動向や研究室で4回生を中心に取り組んでいるプロジェクトの紹介なども行いました.人工知能,機械学習といった単語が一般に認知されるようになってきたなかで,これらの技術を実産業に取り組むためのコンテンツ指向な方法論についても,これまでの産学連携の実経験をもとに紹介いたしました.これには,ゲーム業界のみならず,ウェブマーケティングや飲食などの様々な分野の企業様のニーズに合わせて技術指導や共同研究を行って得られたノウハウが導入されています.

本研究室では,エンターテインメントに技術を導入することでの「楽しさ」の向上,技術による分析による「楽しさ」の分析などを通して,世界を楽しくしようという志で関西大学総合情報学部の学生やAssociationの研究者の方々と一緒に研究をしています.今後も,学生の自由な発想をベースとして,世の中のfuninterestingの秘密に取り組み続けていきます. 

MEET THE TEAM

2022年度 専門演習開始
3年生の新メンバー12名が研究をスタート

2年目に入ったCCCA-Lab. 新メンバー12名を迎え2022年度がはじまりました。
さっそく研究したいテーマについての調査,発表が順次おこなわれています。
漠然としたテーマも,活発な意見交換で目的がクリアになってくる様子が見てとれました。
最初のぎこちなさも,同じ空間で、同じ情報で、先輩と一緒に考えることで互いの遠慮もすぐに払拭。すっかり打ち解けています。

やはり、リアルは強い。

遊ぶ時は遊ぶ.研究するときは研究する.GWはどう過ごしますか?

CCCA -Lab 2021メンバーによる,現在進行中の研究テーマの概要紹介(最終回)

学部3年(2022年4月から4年)

任意知識獲得支援を目的とした替え歌自動生成に向けた品詞の頻度分布や単語の重要度による歌詞特性の分析

替え歌は,楽しみながら学習をする上で最適なツールである.楽曲を用いた暗記学習は効果的であり,需要がある.しかし,恒常的な学習手段にはなりえていない.楽曲化されている知識領域が非常に小さく,学習者のニーズに対応できていないからである.本研究では,任意の事柄を説明した歌詞を生成し,替え歌を自動作曲することでユーザのニーズを満たし,替え歌により学習を支援することを目指す.研究の結果,歌詞の品詞分布と記事の品詞分布の差異から,事柄の説明には名詞が重要であるが,歌詞は記事ほど名詞を含んでいないため,どの名詞を歌詞に用いるか選択する必要があることがわかった.

デフォルメされた演技音声の音響特徴量とコンテキストとの関係の推定

アニメなどの映像作品のキャラクターに声を当てている人の演技の上手い下手は何が違うのだろうか.主観的判断ではなく、上手さの定義としての客観的な指標が欲しい.演技を客観的に判断し自動で評価をするシステムが存在すれば演技力の向上が見込めるだろうと考えた.研究の結果、音響特徴量毎に計算すると全てを減算にしてしまうか,全てを除算してしまうかになってしまった.音響特徴量の一部を読み込んで計算する方法、変化量を算出した後は平均・分散を用いて抽出した音響特徴量を標準化することについて.今後の課題として研究を進める.

誰でも漫画のラフが描けるアノテーションデータセットの構築

本研究ではユーザが使用したいオノマトペに適したデザインを提供することで,漫画の描き文字を入れる作業などを支援できると考えた.データセットの構築のために必要となる,春学期に調べた追加すべき情報をアノテーションデータにする際の基準を決め,アノテーション構成の組み立てについて調べた.アノテーションの基準を設定していくうえで,多くの問題点が出てくることがわかった.この問題を解決していくことが,課題になる.「データベース」に関する基礎知識をつけ、研究を進める.