CCCA -Lab 2021メンバーによる、現在進行中の研究テーマの概要を順にご紹介いたします。
学部3年
曲の盛り上がりを検出するための音楽ゲームを用いた譜面自動生成
コンテンツの充実により,身近になっている映像制作.映像を初めて作る場合に映像編集スキルなどいくつかの問題に直面する.撮影データと曲の最適な組み合わせ、スキルなどに起因する問題に注目。これらを解決し,初心者やアマチュアでもすぐに,映像制作ができるようになる支援をおこなうことが目的である。制作者の意図する見どころを、より効果的に視聴者に届ける映像演出のため、ファーストステップとして,曲の盛り上がりを検出する検証を行っている.
音楽情報共有サービス上の洋楽歌詞に紐づけられたユーザーアノテーションテキストの統計的特徴分析
楽曲における歌詞は,言語的な側面では文法規則の無視や曖昧な表現が多く,その内容は多義的で意味の解釈を行うのが難しい.本研究は,洋楽歌詞とその内容に対する一般リスナーの解釈文を対応付けたコーパスを構築すること,また,同コーパスを用いて機械学習による歌詞のセマンティックな解釈を行うことを目的とする.本稿では,分析対象のテキストの言語的性質の分析手法として 自然言語処理による構文解析と統計学的なアプローチを含む2種類の手法を用いた.これら手法を用いることで,テキストの特徴を表出させ,その性質を考察する.
専門用語を必要とする異言語コミュニケーションにおけるアプリケーション支援
母語や文化が異なる外国人とのコミュニケーションをとる際,翻訳ソフトに頼る場面が少なくない.現行の翻訳アプリケーションの正確性は年々増しているが,口語などの正しい文法に則っていない文章や,辞書に登録されていない造語,略語,俗語等,システムにとっての未知語が含まれる文章は,意味がずれた翻訳になることがある.本研究の目標は,未知語が頻出する会話の正確な翻訳である.未知語への対応が難しいという課題を解決するために,会話内で多く登場するゲーム内での会話を分析し,考察を進めている.
スポーツビデオゲームを用いたスポーツ動作分析におけるデータの収集と抽出
様々な動作が存在するスポーツをより楽しむためには,動きを知ることが必要である.長年そのスポーツを見ている人は,どのような動きかを感覚で理解できるが、初心者には理解しにくいものが存在する.動きを知ることによってスポーツをより楽しむことが出来る.プロレスを対象としたビデオゲームに搭載されているプロレス技を分析対象とし,最終的にはそれらのプロレス技の違いや類似点を数値化することを目的とする.数値化された動きを見ることで,詳しさや感覚を問わずプロレス技の動きについての理解支援に繋がると考えられる.
Text :エンピツ舎