WHAT WE DO on April 2021

2021年4月のゼミでは,映像コンテンツ要約に関連して,以下の論文を学生メンバーが調べて紹介してくれました.

齊藤義仰,磯貝佳輝,村山優子:視聴者コメントを用いた動画検索支援のための紹介動画作成手法の提案,情報処理学会論文誌,Vol.2,No.1 pp.74-81, 2012

佐藤誠,鈴木寿晃,篠田貴之,山地雄土,小林大祐,柴田智行:画像認識AIを用いた番組応用と展開,映像情報メディア学芸誌 Vol.74,No.3,pp.163-167,2020

1件目の論文では,動画コンテンツを要約するために,視聴者のコメントを利用して動画から重要箇所を抜き出すことで,メタデータを付与する負担軽減をしていました.また,コメントの内容だけでなく,視聴者IDやコメントが付与される時間などにも着目していました.興味深い点として,視聴者参加型の動画コンテンツで笑いを意味する「w」が大量にコメントされる箇所が動画から要点を抽出する上でのポイントになっていました.これは,視聴者参加型の動画コンテンツに独特に見られる特性を反映したものであり,結果的に,コンテンツ指向なアプローチとしてみることができると思います.

2件目の論文では,箱根駅伝の番組演出として活用された技術についての論文でした.技術が実現場で明示的に用いられたケースが学術論文としてまとめられることは,あまり見かけないため,非常に興味深い研究でした.選手を認識するうえで,顔認識ではなく,より面積が大きく,認識が容易なユニフォームに着目することで行っている点もおもしろいポイントでした.ユニフォームによって選手やキャラクターを認識・分類できるスポーツやゲームは他にも考えられます.得られた情報をすべて使うのではなく,どのようなコンテンツに対して,何に着目した認識を行うことが適切であるのかを分析・考察することは,そのコンテンツの特性に迫ることにもなりそうです.

これらの知見は,ストーリー性をもったコンテンツを要約する上で,以下の科研費課題で応用されます.

「電子書籍における読書状況に応じたストーリー情報呈示システムの開発,日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C),20K12130,研究代表」

MEET THE TEAM April

CCCA Lab. 一期生スタート.まずは,研究室を完全な形に近づけること.対面ありきの部屋を改造するのではなく,新しい様式に合わせて作り込みができることが,なんといっても強み.バーチャルキャンパスを意識したシステム構築と空間を配慮したリアル研究室のレイアウトを考える.仕上がりが楽しみだ.時間とエネルギーを無駄にはできない. チームではお互いを発見しつつ,同時に再発見もするスピード感覚が重要だ.自分が読んだ,学んだ知識を発表しあい全員で共有する.5月は基礎知識の勉強会と個々でミーティング.論理的思考の本質について学ぶ.

text : エンピツ舎